宮城県の墓じまい|費用の目安や供養方法、業者の選び方を解説

後継者がいない、遠方に住んでいてお墓の管理が難しい、子どもに負担を残したくないなどの理由から、宮城県でも墓じまいを選ぶ家族が増えています。墓じまいは、お墓を粗末にすることではありません。今あるお墓を整理し、遺骨を新しい供養先へ移すことで、家族の状況に合った形で供養を続けていくための選択肢です。
この記事では、宮城県で墓じまいを検討している方に向けて、費用の目安や手続きの流れ、墓じまい後の供養方法、信頼できる業者の選び方を解説します。
宮城県で墓じまいを考える人が増えている理由

墓じまいを考える人が増えている背景には、少子化や核家族化、人口減少などの社会的な変化があります。
宮城県の推計人口は、令和8年(2026年)4月現在で221万7,250人。前年同月と比べると1万5,194人減少しており、県全体として人口減少が続いています。一方で、令和8年3月末現在の世帯数は106万276世帯です。前年の同月に比べて8,522世帯増加しています。
人口が減少するなかでも世帯数は増加し、単身世帯の増加や核家族化により、家族単位が小さくなっていることがうかがえます。このような変化により、親世代が守ってきたお墓を子ども世代が同じように維持することが難しくなっています。
参照:宮城県「みやぎ総合統計リンク」
宮城県で墓じまいをする前に家族・親族と話し合うこと

墓じまいを進める前に家族や親族との話し合いが大切です。お墓は、日頃管理している人だけではなく、家族や親族にとっても大切な場所です。墓じまいの理由や今後の供養方針、費用負担などを早めに共有しておきましょう。
墓じまいの理由を丁寧に伝える
なぜ墓じまいを考えているのかを家族や親族に丁寧に伝えましょう。遠方に住んでいてお墓参りや管理が難しい、後継者がいない、草取りや掃除が体の負担になっているなど。現在の状況を具体的に説明します。
「お墓をなくしたい」という伝え方だけでは、親族に寂しさや反発を感じさせる可能性があります。「今後も無理なく供養を続けるために、管理しやすい形へ見直したい」と伝えると、墓じまいの目的が伝わりやすくなります。
墓じまいは費用や手続きだけでなく、気持ちの整理も必要になるため、時間をかけて理解を得ることが大切です。
遺骨の移動先や供養方法を決める
墓じまいでは、現在のお墓を撤去した後の遺骨の供養先を決める必要があります。供養先が決まっていないと、改葬の手続きも進めにくくなります。
まずは、家族や親族の間で大まかな方針をそろえましょう。「宮城県内でお参りしやすい場所にしたい」「今後の管理負担を軽くしたい」など、希望する方向性を確認します。
遺骨の供養先は、費用だけでなく、通いやすさや供養の方法、将来の管理体制にも関わります。候補をいくつか挙げたうえで、親族が納得しやすい形を検討することが大切です。
費用負担とスケジュールを確認する
墓じまいを進める前に、費用負担とスケジュールを確認しておきましょう。
墓じまいの費用は、現在お墓を管理している人だけが負担するとは限りません。誰がどの費用を負担するのかをあいまいにしたまま進めると、後から不満が出ることも。見積もりを取る前の段階で、おおよその負担方針を決めておくと安心です。
あわせて、墓じまいを進める時期も確認しておきます。墓じまいは、閉眼供養、改葬手続き、墓石撤去まで、いくつかの段階を踏んで進めます。お盆やお彼岸、年忌法要の時期に合わせたい場合は、早めに準備を始めることが大切です。
費用とスケジュールを事前に共有することで、家族・親族の理解を得やすくなり、墓じまい後の後悔やトラブルも防ぎやすくなります。
宮城県の墓じまいにかかる費用の目安

宮城県の墓じまいにかかる費用は、総額40〜150万円程度が目安です。お墓の状況や規模によって費用は変わりますが、「墓石撤去や供養にかかる費用」と「改葬先にかかる費用」の2つに分けて考えるとわかりやすいでしょう。
墓石撤去や供養にかかる費用
墓石撤去や供養にかかる費用の目安は、40万円~です。
主な費用の内訳は以下のとおりです。
- 墓石の撤去費:20数万円~
- 遺骨のメンテナンス費:1〜2.5万円
- 離檀料:10〜20万円
- 法要費(閉眼供養など):3〜10万円
- 役所での事務手数料:1,500〜3,000円
墓石の撤去費は、お墓の大きさや立地条件によって異なります。山間部や傾斜地にあるお墓は重機の搬入が難しく、人力での作業が増えるため、費用が高くなる傾向があります。一方、平地で車両が近づきやすい墓地であれば、費用を抑えられる場合があります。
寺院の檀家である場合は、離檀料がかかることがあります。離檀料は、これまでお世話になった菩提寺への感謝の気持ちとして納めるお布施です。金額に明確な決まりはなく、寺院や地域の慣習によって異なります。
改葬先にかかる費用
遺骨の供養先をどこに定めるかによって、費用は大きく変わります。100万円以内が目安ですが、永代供養墓・納骨堂・樹木葬・一般墓など、選ぶ供養先の種類や施設によって異なります。複数の候補を比較しながら検討しましょう。
宮城県の墓じまい補助金について
現時点では、宮城県内に墓じまいの費用を補助する助成制度はありません。ただし、美里町の町営墓地など一部の自治体では、墓地返還時に永代使用料の一部が還付される制度を設けている場合があります。
補助金や還付制度の有無は自治体によって異なり、今後変更される可能性もあります。お墓がある市区町村の窓口に、返還時の手続きや還付の有無を確認しておくとよいでしょう。
宮城県の墓じまいを進める流れ

家族や親族との合意が得られたら、墓じまいの具体的な手続きに進みましょう。墓じまいは、墓地管理者への連絡、改葬許可申請、閉眼供養、墓石撤去、遺骨の納骨など、いくつかの段階があります。全体の流れを把握しておくことで、手続きの漏れや想定外のトラブルを防ぎやすくなります。
墓地管理者へ連絡する
現在のお墓の管理者に墓じまいを考えていることを伝えます。寺院墓地の場合は菩提寺へ、公営霊園や民間霊園の場合は管理事務所へ連絡します。
あわせて、墓地返還の手続きや必要書類、指定石材店の有無を確認しておきましょう。事前に確認しておくことで、業者選びや見積もりの段階での行き違いを防ぎやすくなります。
改葬許可申請を行う
墓じまいによって遺骨を別の場所へ納めるためには、改葬許可証が必要です。改葬許可証は、現在のお墓がある市区町村の役所で申請します。
申請に必要な書類は、一般に以下の通りです。
- 改葬許可申請書
- 現在の墓地管理者による埋葬または納骨の証明
- 改葬先の受入証明書
- 申請者の本人確認書類
申請手続きや必要な書類は自治体によって異なる場合があります。お墓がある市区町村の公式サイトまたは窓口で事前に確認しておきましょう。
閉眼供養を行う
改葬許可証を取得したら、閉眼供養(魂抜き)を行います。閉眼供養とは、お墓に宿る魂を抜く儀式のことで、墓石を撤去する前に行うのが一般的です。宗派によっては「遷仏法要」「遷座法要」と呼ばれることもあります。
閉眼供養は、菩提寺や僧侶に依頼して行います。日程は、石材店による撤去工事とも関係するため、寺院・墓地管理者・業者と相談しながら決めましょう。
遺骨を取り出し、墓石を撤去する
閉眼供養が終わったら、遺骨を取り出し、石材店が墓石の解体・撤去を行います。外柵や基礎部分なども撤去し、墓地を更地に戻して管理者へ返還するのが一般的です。
長い間お墓に納められていた遺骨は、カビや劣化が生じている場合があります。状態によって、取り出し後に乾燥や洗浄などのメンテナンスを検討しましょう。
新しい供養先へ納骨する
永代供養墓、一般墓、樹木葬、納骨堂など、選んだ供養先に合わせて遺骨を納めます。納骨時には、改葬許可証の提出を求められることがあります。必要書類は供養先によって異なるため、事前に確認しておきましょう。供養先によって、開眼供養(魂入れ)を行うこともあります。
墓じまいは複数の手続きが関わるため、ひとつずつ確認しながら進めることが大切です。自分だけで進めるのが不安な場合は、墓じまいから改葬先の相談まで対応できる業者に相談すると、手続き全体の見通しを立てやすくなります。
宮城県で選べる墓じまい後の供養先
墓じまい後の供養先には、従来の一般墓のほか、樹木葬や納骨堂、自宅供養などがあります。供養先を選ぶ場合は、今後も家族がお参りしやすい場所か、管理を無理なく続けられるかを確認しておくことが大切です。
一般墓

一般墓とは墓石を建てて家族で代々受け継いでいく、従来型のお墓です。遠方にあるお墓を整理して自宅から通いやすい墓地や霊園へ移す場合にも選ばれます。昔からのなじみのある形であるため、親族や家族にとっても受け入れやすい一方、これからも継承者や管理費の負担が必要です。
近年は、一般墓の形式を残しながら将来は寺院や霊園が供養を引き継ぐ「永代供養付き一般墓」も選ばれています。墓石のお墓の形を大切にしつつ、将来の不安を減らしやすい点が特徴です。
一般墓を選ぶ際には、今後も継承者が必要なのか、将来的に永代供養へ移行できるのかまで確認しておきましょう。
樹木葬

樹木葬とは、墓石の代わりに樹木や草花を墓標とする供養方法です。自然に囲まれて眠りたいと考える人たちに選ばれており、近年は墓じまい後の新たな供養先としても注目されています。
継承者を必要としない永代供養付きのプランも多く、管理負担を抑えやすい点が特徴です。施設によって、個別区画型・合祀型・一定期間後に合祀される型など、埋葬方法や年間管理料の有無は異なります。契約内容を確認して選ぶことが大切です。
納骨堂

納骨堂とは、遺骨を屋内の専用施設で安置・収蔵する供養の方法です。天候に左右されにくく、また交通の便がよい場所にある施設が多いため、無理なく通いやすい点が特徴です。
永代供養付きの納骨堂であれば、将来的に承継する人がいなくなった場合でも、施設側に供養を任せられます。契約内容によって、個別安置の期間や合祀の有無は異なるため、事前に確認しておきましょう。
手元供養・自宅供養
手元供養・自宅供養は、遺骨の一部またはすべてを小さな骨壺や供養品に納め、自宅で供養する方法です。故人を身近に感じながら手を合わせたい方に選ばれています。
ただし、遺骨を長く自宅で安置する場合は、将来誰が引き継ぐのかを考えておく必要があります。家族の理解を得たうえで、樹木葬や納骨堂などの最終的な供養先と組み合わせて検討すると安心です。
宮城県の墓じまいでよくあるトラブルと対処法

墓じまいは、手続きや費用だけでなく、家族・親族や寺院、業者とのやり取りでトラブルが生じることがあります。スムーズに墓じまいを行うために、よくあるトラブルと対処法を事前に把握しておきましょう。
家族・親族間で意見が分かれる
墓じまいに対して、親族から「先祖に申し訳ない」と反対されることがあります。費用の負担や、墓じまい後の供養先をどうするかについても、意見が分かれやすいポイントです。
家族・親族の理解を得るには、墓じまいを決定事項として伝えるのではなく、現在のお墓の管理状況や費用負担の実態を丁寧に説明し、話し合いの場を設けることが大切です。改葬先の候補をいくつか提示し、「供養の形を変えるだけで、先祖とのつながりが途切れるわけではない」と伝えると、気持ちが伝わりやすくなります。
寺院との離檀で話し合いが難航する
寺院墓地にお墓がある場合、離檀をめぐって話し合いが難航することがあります。なかには高額な離檀料を求められたりするケースも。
トラブルを防ぐには、墓じまいを決めた背景や家族の状況を早めに伝えることが大切です。これまでの供養への感謝を示しながら、今後の管理が難しくなっている事情を丁寧に説明しましょう。離檀料や閉眼供養のお布施については、金額や進め方を事前に確認しておくと安心です。金額に納得できない場合は、墓じまいに詳しい業者や専門家に相談しながら進める方法もあります。
業者との間で契約内容の認識がずれる
墓石の撤去工事を依頼した際に、「追加費用が発生した」「工事の範囲が思っていた内容と違った」といったトラブルが起きることがあります。説明を口頭だけで済ませてしまうと、後になって「聞いていた内容と違う」と感じることになるかもしれません。
これを防ぐには、複数の業者から見積もりを取り、費用の内訳と工事範囲を書面で確認することが大切です。契約前に「墓地の原状回復はどこまで含まれるのか」「追加費用が発生する場合はあるのか」を具体的に確認しておきましょう。実績があり、説明が丁寧な業者を選ぶこともトラブル回避につながります。
宮城県で墓じまいを相談できる業者の選び方

宮城県で墓じまいを相談できる業者を選ぶ際は、費用だけではなく、対応範囲や実績、説明のわかりやすさを確認することが大切です。安心できる墓じまい業者を選ぶ際に確認したいポイントを紹介します。
墓じまいの実績があるか
まず確認したいのは、墓じまいの実績です。墓石の撤去工事には、墓地の広さや立地、墓石の大きさ、重機が入れるかどうかなど、現地の状況に応じた判断が必要です。
同じ宮城県でも、平地の霊園と山間部の墓地では作業条件が異なります。地域の墓地事情に詳しい業者であれば、現地確認から見積もり、墓地の返還までスムーズに進めやすくなります。
見積もりの内容がわかりやすいか
墓じまいを依頼する際は、見積もりの内容を必ず確認しましょう。「墓じまい一式」とだけ記載されている場合、どこまでの作業が含まれているのか分かりにくいことがあります。
墓石の撤去、外柵や基礎の撤去、整地、遺骨の取り出し、運搬、追加費用が発生する条件などを、項目ごとに説明してくれる業者を選ぶと安心です。不明点に丁寧に答えてくれるかどうかも、業者を判断する大切なポイントです。
改葬先や供養先まで相談できるか
墓石撤去だけでなく、墓じまい後の供養先まで相談できる業者であれば、家族の希望に合わせた選択をしやすくなります。
遠方のお墓を墓じまいする場合や、高齢で現地まで行くのが難しい場合は、遺骨の移動に対応しているかも確認しておきましょう。相談時に「遺骨の移動も依頼できるか」「どこまで任せられるか」を確認しておくと安心です。
宮城県の墓じまいならメモワールにご相談ください

メモワールでは、墓じまいのご相談から、樹木葬・室内納骨堂・一般墓など、墓じまい後の供養先のご案内まで一貫して承っています。墓じまい代行では、オプションとして遺骨の移動もご相談いただけます。宮城県周辺で墓じまいや改葬後の供養先にお悩みの方は、お気軽に無料資料請求・見学予約をご利用ください。
