宮城でお墓の引越し(改葬)をするには?費用相場・手続き・注意点を解説

宮城でお墓の引越し(改葬)をするには?費用相場・手続き・注意点を解説

宮城県内でも、遠方にあるお墓の引越しを検討する方が増えています。しかし、手続きや費用、引越し先の選び方が分からず、不安を感じる方も少なくありません。この記事では、宮城でお墓の引越しを検討している方に向けて、お墓の引っ越しとは何か、手続きの流れ、費用相場、納骨先の選び方、注意点を解説します。

お墓の引越しとは?改葬・墓じまいとの違い

一般墓

お墓の引越しとは、現在のお墓に納められている遺骨を取り出し、別のお墓や納骨先へ移すことです。正式には「改葬(かいそう)」と呼ばれ、墓地、埋葬等に関する法律(墓地埋葬法)に基づき、現在、遺骨が納められているお墓の所在地を管轄する市区町村で手続きが必要です。

お墓の引越しと混同されやすい言葉に「墓じまい」があります。墓じまいは現在のお墓を閉じ、墓石を撤去して区画を返還することを指します。一方、お墓の引越しは、遺骨を別の場所へ移すことを指し、新しい納骨先を用意したうえで進める手続きです。

今あるお墓を墓じまいし、遺骨を別の場所へ移すために改葬を行うケースも多くあります。遠方のお墓を整理し、宮城県内の通いやすい場所へ移したい場合は、墓じまいと改葬の両方を含めて考えるとよいでしょう。

宮城県でお墓の引越しを行う基本的な流れ

宮城 お墓 お引越し 供養の様子

お墓の引越しには複数の手続きが必要です。スムーズに進めるために、流れを把握しておきましょう。

1. 家族・親族への相談

お墓の引っ越しを検討する前に、家族や親族と話し合いましょう。お墓は家族や親族全員の気持ちに関わる大切な場所です。墓を管理している人(墓守)が一人で決めてしまうと、後から「聞いていなかった」と意見の食い違いが生じることも。お墓を移す理由、移転先の候補、費用負担の考え方を早めに共有しておくと、後のトラブルを避けやすくなります。

2. 納骨先(引越し先)の検討・決定

親族との話がまとまったら、引越し先となる納骨先を検討します。一般墓へ移すのか、納骨堂や樹木葬を選ぶのかによって、費用や管理方法が変わります。永代供養を付けられるかどうかも確認しておきましょう。移転先が決まったら、必要に応じて受け入れに関する書類を発行してもらいます。

3. 現在のお墓の管理者・寺院への連絡

移転先の候補が決まったら、現在のお墓の管理者に連絡します。寺院墓地であれば住職、公営霊園や民営霊園であれば管理事務所に相談し、改葬に必要な書類や墓石撤去のルールを確認します。現在のお墓が寺院墓地の場合は、住職への相談・離檀の手続きが必要です。現在の墓地管理者から「埋蔵証明書」を発行してもらいます。

4. 改葬許可証の取得

現在のお墓がある市区町村で、改葬許可証の申請を行います。申請時には、今のお墓の管理者による証明や、受け入れ先に関する書類を求められる場合があります。必要書類は自治体によって異なるため、事前に担当窓口へ確認しておくと安心です。

5. 閉眼供養・遺骨の取り出し

墓石を撤去する前に、僧侶へ依頼して閉眼供養を行う場合があります。閉眼供養は、お墓に向けてきた祈りを一区切りするための供養です。実施の有無や進め方は、宗派や地域、寺院・霊園の考え方によって異なります。現在のお墓の管理者に確認しておきましょう。

供養が終わったら、墓石を撤去する前に遺骨を取り出します。遺骨の取り出しは、石材店や墓じまい業者へ依頼するのが一般的です。複数の遺骨が納められている場合は、誰の遺骨か分かるように確認しながら進めます。骨壺にひびや破損が見つかった場合は、その場で判断せず、石材店や業者に対応を相談しましょう。

6. 墓石の撤去・墓地の返還

元のお墓を石材店が撤去し、更地に戻して墓地を管理者へ返還します。

7. 引っ越し先へ納骨

新しいお墓や納骨施設に遺骨を納め、必要に応じて開眼供養や納骨法要を行います。納骨時には、改葬許可証などの書類の提出を求められます。必要な持ち物や当日の流れは寺院や霊園によって異なるため、事前に確認しておくと安心です。納骨後の管理方法や供養の内容も、あわせて確認します。

宮城県でお墓の引越しにかかる費用の相場

宮城県の樹木葬

宮城県でお墓の引越しにかかる費用は、総額40万〜150万円程度が一つの目安です。ただし、実際の金額は現在のお墓の場所や大きさ、墓石を移すかどうか、新しい納骨先をどこにするかによって大きく変わります。

墓石撤去や供養にかかる費用

墓石撤去や供養にかかる費用の目安は、40万円~です。

主な費用の内訳は以下のとおりです。

  • 墓石の撤去費:20数万円~
  • 遺骨のメンテナンス費:1〜2.5万円
  • 離檀料:10〜20万円
  • 法要費(閉眼供養など):3〜10万円
  • 役所での事務手数料:1,500〜3,000円

墓石の撤去費は、お墓の大きさや立地条件によって異なります。山間部や傾斜地にあるお墓は重機の搬入が難しく、人力での作業が増えるため、費用が高くなる傾向があります。一方、平地で車両が近づきやすい墓地であれば、費用を抑えられる場合があります。

また、寺院の檀家である場合は、離檀料がかかることがあります。離檀料は、檀家を離れる際にこれまでお世話になった感謝の気持ちとして納めるお布施のこと。金額に明確な決まりはなく、寺院や地域の慣習によって異なります。

新しい納骨先にかかる費用

遺骨をどこへ納めるかによって、費用は大きく変わります。100万円以内が目安ですが、一般墓・納骨堂・樹木葬など、選ぶ供養先の種類や施設によって異なります。

新しく一般墓を建てる場合は、墓地使用料や墓石工事費がかかるため、費用が高くなりやすい傾向があります。納骨堂や樹木葬は、施設や区画、個別安置の期間、永代供養の有無によって金額が変わります。見学や資料請求を行い、管理方法や供養の内容もあわせて確認しましょう。

お墓の引越し方法

墓石のイメージ

お墓の引越しには、主に3つの方法があります。どの方法を選ぶかによって、工事内容や費用は大きく変わります。

墓石ごと移す

現在のお墓の墓石本体と外柵を解体・移送し、遺骨とともに新しい墓地へ移す方法です。先祖代々使ってきた墓石を残したい場合に選ばれる方法です。

使い慣れた墓石をそのまま使えるという安心感がある一方、移送費・据え直し工事費が別途かかります。また、墓石の劣化状況や移転先の霊園の受け入れ条件によっては、墓石を持ち込めないケースもあります。事前に移転先への確認が必要です。

遺骨と墓石本体を移す

外柵(石囲い)はそのまま残し、墓石本体と遺骨だけを移す方法です。現在の墓石を残したいものの、外柵まで移すのが難しい場合に検討されます。墓石ごと移すよりも工事の範囲が狭まるため、費用を抑えられる場合がありますが、外柵の処分は別途依頼が必要です。

遺骨だけを移す

現在のお墓から遺骨だけを取り出し、墓石や外柵は撤去する方法です。納骨堂、樹木葬、合祀型の供養先などへ移す場合は、この方法が一般的です。墓石を運搬・再設置しないため、墓石ごと移す場合に比べると費用を抑えやすい傾向があります。新しい納骨先で一から環境を整えたい場合にも向いています。

宮城県でお墓の引越し先として選ばれる納骨先

納骨堂

お引越し先として選ばれる納骨先は、従来の一般墓のほか、樹木葬や納骨堂、自宅供養などがあります。納骨先を選ぶ場合は、今後も家族がお参りしやすい場所か、管理を無理なく続けられるかを確認しておくことが大切です。

一般墓

一般墓とは墓石を建てて家族で代々受け継いでいく、従来型のお墓です。遠方にあるお墓を整理して自宅から通いやすい墓地や霊園へ移す場合にも選ばれます。昔からのなじみのある形であるため、親族や家族にとっても受け入れやすい一方、これからも継承者や管理費の負担が必要です。

近年は、一般墓の形式を残しながら将来は寺院や霊園が供養を引き継ぐ「永代供養付き一般墓」も選ばれています。墓石のお墓の形を大切にしつつ、将来の不安を減らしやすい点が特徴です。

樹木葬

樹木葬とは、墓石の代わりに樹木や草花を墓標とする供養方法です。自然に囲まれて眠りたいと考える人たちに選ばれており、近年はお墓の引っ越し先としても注目されています。

継承者を必要としない永代供養付きのプランも多く、管理負担を抑えやすい点が特徴です。施設によって、個別区画型・合祀型・一定期間後に合祀される型など、埋葬方法や年間管理料の有無は異なります。

納骨堂

納骨堂は遺骨を屋内の専用施設で安置・収蔵する供養の方法です。天候に左右されにくく、また交通の便がよい場所にある施設が多いため、無理なく通いやすい点が特徴です。

永代供養付きの納骨堂であれば、将来的に承継する人がいなくなった場合でも、施設側に供養を任せられます。契約内容によって、個別安置の期間や合祀の有無は異なるため、事前に確認しておきましょう。

手元供養・自宅供養

手元供養・自宅供養は、遺骨の一部またはすべてを小さな骨壺や供養品に納め、自宅で供養する方法です。故人を身近に感じていたい方に選ばれています。

ただし、遺骨を長く自宅で安置する場合は、将来誰が引き継ぐのかを考えておく必要があります。家族の理解を得たうえで、樹木葬や納骨堂などの最終的な供養先と組み合わせて検討すると安心です。

宮城県でお墓の引越しを依頼できる業者の選び方

宮城県のお墓のお引越し先である樹木葬

お墓の引越しに関して、石材店や代行業者などさまざまな業者がサービスを提供しています。ここでは、安心して依頼できる業者を選ぶために確認したいポイントを紹介します。

お墓の引越し(改葬)の実績があるか

まず確認したいのは、お墓の引越し(改葬)の実績です。お墓の引越しでは、現在のお墓から遺骨を取り出し、新しい納骨先へ移す必要があります。墓石ごと移す場合は、解体・運搬・再設置まで含めた判断も必要です。

同じ宮城県でも、平地にある霊園と山間部の墓地では作業条件が異なります。地域の墓地事情に詳しい業者であれば、現地確認から見積もり、墓地の撤去や移設、納骨先の相談までスムーズに進めやすくなります。

見積もりの内容がわかりやすいか

お墓のお引越しを依頼する際は、見積もりの内容を必ず確認しましょう。「お墓の引越し一式」や「墓じまい一式」とだけ記載されている場合、どこまでの作業が含まれているのか分かりにくいことがあります。

墓石の撤去、外柵や基礎の撤去、整地、遺骨の取り出し、墓石や遺骨の運搬、移設工事、追加費用が発生する条件などを、項目ごとに説明してくれる業者を選ぶと安心です。不明点に丁寧に答えてくれるかどうかも、業者を判断する大切なポイントです。

新しい納骨先まで相談できるか

お墓の引越しでは、現在のお墓をどう整理するかだけでなく、遺骨をどこへ納めるかも重要です。複数の選択肢を比較しながら相談できる業者であれば、家族の希望に合う納骨先を選びやすくなります。

遠方のお墓を宮城県内へ移したい場合や、高齢で現地まで行くのが難しい場合は、遺骨の移動に対応しているかも確認しておきましょう。

 宮城県でお墓の引越しをする際の注意点

お墓の引っ越し前にお参りをする家族

スムーズにお墓の引っ越しを行うために、注意しておきたいポイントをまとめました。

親族や寺院には早めに相談する

お墓は、家族や親族にとって大切な供養の場です。自分が管理しているお墓であっても、親族に相談しないまま進めると、後から意見の食い違いが生じることがあります。お墓を引越ししたい理由や新しい供養先、費用の負担については早めに共有し、理解を得てから進めましょう。

また、現在のお墓が寺院墓地にある場合は、住職への相談も必要です。遠方で管理が難しいことや、今後も供養を大切に考えていることを丁寧に伝えると、話し合いを進めやすくなります。寺院墓地を離れる場合は、離檀料が必要になることもあるため、事前に確認しておきましょう。

墓石を移せるか事前に確認する

遺骨だけではなく、墓石ごと移したい場合は注意が必要です。移転先の霊園や墓地によっては、他の場所で使用していた墓石の持ち込みを受け付けていない場合があります。墓石の大きさや形が新しい区画に合わないといった理由で、移設できない場合もあります。契約前に、受け入れ条件を必ず確認しましょう。

改葬許可証を取得してから遺骨を移す

お墓の引越しでは、改葬許可証の取得が法律で義務付けられています。許可を受けないまま遺骨を別の墓地や納骨先へ移すことはできません。

なお、古いお墓で土葬の可能性がある場合は、遺骨の状態や取り出し方が通常と異なります。石材店へ事前に伝えておくとともに、新しい納骨先が土葬の遺骨を受け入れられるか(再火葬が必要かなど)も確認しておくと安心です。

宮城県のお墓の引越しに関するよくある質問

Q. 改葬許可申請はどこで手続きしますか?

改葬許可申請は、現在のお墓がある市区町村の窓口で行います。担当窓口は、市民課や環境課など、自治体によって異なります。また申請書の様式は、各市区町村のウェブサイトからダウンロードできる場合もあります。

Q. 宮城県外から宮城県内にお墓を移すことはできますか?

できます。県外から県内への移動でも、基本的な流れは同じです。改葬許可申請は現在のお墓がある市区町村で行います。ただし、必要書類や受け入れ時の確認事項は自治体や納骨先によって異なります。事前に確認しておきましょう。

Q. 遺骨だけを移すことはできますか?

できます。墓石は撤去・処分し、遺骨のみを新しい納骨先に移すことが可能です。納骨堂や樹木葬、合祀型の供養先へ改葬する場合は、遺骨のみを移す方法が一般的です。

宮城県でお墓をお引越しするなら

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